虐待と聞いたら…
以前に当社に介護研修へ来ていた方が、1年位経った後、ある介護でない職場で会った。
研修も頑張っていて、コミュ力も高いし、介護の仕事に向いていると思っていたので、びっくりした。
話をしたら、1度介護の仕事をしたが、辞めてしまったとのこと。
理由は虐待。
詳細は伏せるが、ある職員が利用者に対する暴言がひどかったらしい。
社長に相談したが、注意や指導して職員が辞められると困るから、出来ない。
それを聞いて、退職を決意した。
役所に通報したのかと聞いたが、短い間でも世話になったから、出来ない。
僕もそれを聞いて、それ以上何も言えなかった。
せっかく介護の世界に飛び込もうと決意したのに、今回の件で貴重な介護人材を失った。
今はその現場で頑張っているし、周りからの良い評判も耳に入っているので、それだけが救いだった。
当時僕はその虐待の話を聞いて、時間も経っているし、実際見てるわけでもないし、片方の意見だけでは判断が出来なかったため、通報しなかった。
それが今では、正しい決断とは言えないような感じがしている。
虐待の疑いだけでも、介護職員には通報する義務がある。
人から伝え聞いた場合でもしなければいけないのか、判断出来なかった。
職員は退職して逃げることが出来る。
ただ、一番苦しいのはその利用者本人だ。
それを考えれば、僕自身が1度役所に話してみても良かったと今思う。
話してくれた研修生や利用者には大変申し訳なかった、反省です。
皆さんなら、どう行動しますか?
2024年10月12日(カテゴリー:代表ブログ)